会社設立と経営・管理ビザ申請のタイミング
経営・管理ビザは、外国人が日本で会社を設立し、経営や管理を行うために必要な在留資格です。初めて会社を設立する場合、会社設立のタイミングとビザ申請のタイミングを適切に計画することが、申請成功の鍵になります。特に2025年の改正により、資本金要件が500万円から3,000万円に引き上げられたため、資本金や事業計画をどの段階で整えるかを意識することが重要です。
会社設立前に考えること
会社設立前には、事業内容や資本金、事業計画を整理しておくことが大切です。まず事業内容を明確にしておくと、審査官に事業の実現可能性を納得してもらいやすくなります。どの業種で事業を行うのか、提供する商品やサービスは何か、初年度の売上や利益はどうなるのかをあらかじめイメージしておきましょう。
資本金は改正後、原則3,000万円が必要です。収支計画との整合性が取れる金額を設定し、初年度の収益予測と矛盾がないか確認します。事業計画書は、会社設立前に骨子だけでも作っておくと、設立後の申請準備が格段にスムーズになります。準備しておくポイントは以下です:
- 初年度の売上・費用・利益予測
- 営業活動のスケジュール
- 契約予定先や取引先の整理
会社設立後にすべきこと
会社設立後は、必要書類を揃えつつ事業計画を具体化します。定款や登記簿謄本、役員・株主名簿などの会社関係書類は必ず準備してください。資本金入金の証明や会社印鑑証明も申請時に必要です。
オフィスは、実際に業務を行うスペースを確保する必要があります。バーチャルオフィスや自宅兼事務所は原則認められません。契約書や現地写真を添付することで、審査官に事業の実態を示すことができます。
常勤職員を初年度から雇用できない場合でも、将来的な雇用計画や職務内容を事業計画書に記載することで、審査上の評価を高められます。雇用計画は、事業規模や資本金に応じた現実的な内容にすることが大切です。
申請のタイミング
会社設立前に申請する場合、事業計画や資本金がまだ確定していないことが多いため、補足資料や具体的な説明が求められます。一方、会社設立直後に申請すると、登記簿謄本や資本金入金の証明書、オフィス契約書などが揃っているため、初回申請での不許可リスクが低くなります。
実務上は、設立から申請までに2~3週間の余裕を持たせ、書類の整理や補足資料の準備を行うことが安心です。
初回申請で注意すべきポイント
初回申請でよく問題になるのは、資本金と収支計画の矛盾、オフィスの不備、事業計画の曖昧さ、雇用計画の未整理です。例えば、資本金が少ないのに高額な売上を計上していたり、オフィス契約書が不十分だったりすると、不許可の可能性が高まります。事業計画は「将来こうなる予定」とだけ書かず、数字や根拠を具体的に示すことが重要です。
更新申請や再申請の準備
ビザを取得した後も、更新申請では売上や雇用状況、事業内容の変化を正確に反映する必要があります。初年度と実績に差がある場合は、補足説明や資料で整合性を示すことが求められます。
不許可になった場合の再申請では、前回の不許可理由を分析し、書類を補足・修正し、説明資料で説得力を持たせることが成功のポイントです。
まとめ
経営・管理ビザは、資本金を用意するだけではなく、事業計画や収支計画、オフィス、雇用計画を総合的に整理することが重要です。2025年の改正で資本金要件が引き上げられたことも踏まえ、初回申請では書類の整理と具体的な説明を行い、申請成功につなげましょう。
ビザについてさらに知りたい方へ
在留資格(ビザ)の種類や申請の流れ、注意点などについて全体を知りたい方は、「ビザの記事まとめ」もご覧ください。
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